厚みを10.5mmと薄く、軽く、製作いたしました。
ハンドメイドの風合いはそのままに、自然な色幅を表現。ユニット化を可能にし、塗り目地仕上げと合わせて施工費を軽減します。
薄さの中での手作業は困難で、表面加工の力の加減が重要になります。力が強すぎるとタイルが反ってしまうので裏足に影響しないよう、職人の磨かれた技術で作り上げていきます。
どんなタイルも窯へ移す作業は人の手で行っており、やはりここでも薄さの困難があります。
厚みのあるタイルであれば手で持った際でも形状への影響は少ない。ですが、ライトは加工された表面を触ってしまうと面状の雰囲気が変わってしまいます。持つ手に力を入れ過ぎてしまうと歪んでしまう。
表面の加工作業だけではなく、移動させる作業にも集中力が必要になる、どんな場面でも真剣勝負なのです。
ライトの面状はクレイマイスターのように豊富な種類はなく
フラットに近いおとなしい面状のみ。
その制約の中でも紙貼りの際に貼りパターンに様々な種類をもうけたり、幅の違うタイルとの組み合わせをしてみたり、
目地の幅に変化をつけるなど、
最大限の表現の可能性を引き出す努力をしています。
職人たちの追求心がさらなる可能性を生み出します。
様々な表現を限られた条件下でいかに見出すのか、
その情熱はどのような場合にも欠かせません。