着工から3年に及んだ煉瓦の学舎は、聖マリア学園 聖光学院校舎。 神奈川県屈指の中高一貫校として知られている。 根岸湾に広がるコンビナート群を眼下に横浜山手の丘陵地に位置し、 小洒落た住宅が建ち並ぶこの丘をやさしく包むように鎮座している。 この新たな校舎もまた、若人たちの活力溢れるにぎやかな声を遠巻きに聞き、 風雪幾年を重ね、様々な汗や涙。 思いが積み上げられていくことだろう。 落ち着いた侘色の煉瓦建築はやがて人々の景色となる。
光と風を通す透かし積みなど組積ならではの味わいがあり、機能性を兼ね備えた外断熱壁など可能性が広がります。 重厚感と奥深さで迫力を感じさせ、重い素材でありながら積み方により軽さを醸し出す。 床、壁、手すり壁、使用される場所で表現方法が異なります。 タイルとレンガの使い分け、積む場所、貼る場所で同じ雰囲気の面状の制作が可能です。 明治時代より受け継がれるレンガは伝統を重んじる心を大切にしつつ、新しく積む表現が生み出されています。