ジョサイヤコンドルが設計した明治期煉瓦の粗積造建築を忠実に復元すべく、 ひとつずつ型枠に粘土を詰め込む成型方法や可能な限り当時と同じ焼成方法が取られ、 230万本もの煉瓦を積み上げる事となった。 地下1階は3枚半積み(820cm)最上部3階2枚積み(460mm)の壁厚で目地は 二分五厘(約7.6mm)を忠実に再現しようと取り組まれた。
光と風を通す透かし積みなど組積ならではの味わいがあり、機能性を兼ね備えた外断熱壁など可能性が広がります。 重厚感と奥深さで迫力を感じさせ、重い素材でありながら積み方により軽さを醸し出す。 床、壁、手すり壁、使用される場所で表現方法が異なります。 タイルとレンガの使い分け、積む場所、貼る場所で同じ雰囲気の面状の制作が可能です。 明治時代より受け継がれるレンガは伝統を重んじる心を大切にしつつ、新しく積む表現が生み出されています。